核廃絶を国是に!Ⅳ 「原子力と平和」
 先月、猛暑の中、先日、ご案内した長崎セミナー(「核兵器を無くし、核エネルギーを制する新技術を長崎から!」(9.9開催)対して、多くの方々から協賛を賜り、ここに、改めて御礼申し上げます。
 改憲の議論が喧しい昨今、吾々は、現在、人口に膾炙されている護憲か改憲論を超えた第3の道を探求してきました(例:第3回政策構想フォーラム)。 現在、平面上の軍事力と平和が平面上で議論されていますが、問題は立体上の、目には見えないその「意図」です。『武器を捨てよ!』(B. ズットナー:ノーベル平和賞発案者・受賞者)は、当時(19世紀末)、大きなセンセーションを巻き起こしましたが、心の中の{憎しみを捨てよ!」(参考:ユネスコ憲章)には、未だ成功していません。平和への道は、大きく分けて経済協力、政治外交、文化交流の3つがあります。現状は、軍事バランス(核の均衡)で辛くも平和が維持されています。(参考:「平和の神話」、「平和の戦略」)
  世界の紛争の根本原因は、価値観の相克にあります。価値観は、世界観・歴史観と共に、思想(パラダイム)形成の3要素であり、その中核です。したがって、紛争(戦争)の原因は思想の相克(「文明の衝突」)であるとも言えます。「科学・技術の行き過ぎ、社会科学の怠慢、哲学の貧困、宗教が死んでしまった。」と現代社会の特徴を端的に表現されているように、旧態依然とした思想(先入観)の呪縛から脱出できないことこそ紛争の本質です。 
 今、必要なことは、党利や党略を超えて、「人類文明史の中で日本がどのような役割を果たすべきか?」その使命を問うことです。現、日本国憲法は、第2次世界大戦連合国側の勝利の上に作成された「占領憲法」であることは否定し難く、国連中心主義が「虚構」であることは、西鋭夫氏(スタンダード大・フーバー研究所)が鋭く指摘している通りです。
「日本は世界平和のバンガードとして核廃絶に立ち上がるべき」と先回(8.22)も訴えました。原爆の燃料となる「プルトニュウムを再処理・焼却できるトリュウム熔融塩炉開発に取り組むべきであること」、とくに「絶対、兵器にはならない」、「安全な原子力である」ゆえに、日本が国力を挙げてあげて取り組むにふさわしいプロジェクトであると思う。現憲法の底流にある連合国体制、国連中心主義の限界は露呈されています。国際連盟(欧州)、国際連合(米州)から、第三国連(平和連合:アジア州)への流れは歴史の趨勢と言えよう。武力に頼る時代から、武力は左手に、右手では人道的平和外交を進めるべき(人体も運動とともに免疫力も備えている)であろう。そのためには、高度な信頼に基づく、世界平和を希求する友好国による役割分担が重要である。
 今こそ、既存のすべての思想を説明し、それぞれの根本理念を繋ぐことができる新しい世界思想の創造が何よりも大切である。算数や理科、ニュートン力学、相対性理論へと科学理論の発展が示すように、哲学や宗教の世界にも理念的発展が必要である。(「先入観は進化・成長すべき」H. ガダマー)
安易な護憲論、改憲論を超えて、人類史上稀有な、協賛、共鳴、感動を呼ぶような崇高な憲法が、またそこから新たな日本の誇り(ナショナル・プライド)が生まれることを期待したい。「日本国憲法にノーベル賞を!」の声に満足するのではなく、日本国憲法のバージョンアップこそ、国際社会が日本に期待し、日本国民も心から願っていることのように思われる。

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核廃絶を国是に!Ⅲ 日本人は世界平和実現のバンガードに!
    2017/08/22 08:11 MLNo.740

. 敬愛する諸兄姉の皆様、大脇です。
 8月初め、伊豆を発ってから、はや3週間が過ぎ、伊豆へ帰るのが、25日になりそうです。

1)、「誇りなき民族の行方」

 すでに西鋭夫教授(スタンフォード大・フーバー研究所)の講座をご存知の方もいらっしゃる
とは思います。小生、折に触れて勉強させていただいています。
 今朝は、「誇りなき民族の行方」(Pride & History)を拝見しました。「アメリカに飼い馴らされた
日本人は、「誇りの骸」を「平和」と呼ぶ。アメリカの対日「国家100年の大計」は、既に完成して
いるのではないか。闘う意志がないのは、平和主義ではない。敗北主義という。」が目に留まった。
ぜひ、「西教授とアメリカ戦争論」(6分間音声)をご試聴ください。
湾岸戦争時、大概のことは皆様もご存知とは思いますが、いかに海部首相がコケにされたかを
米国よりの視点から述べています。
  
2)、「もともと、日本には歴史観は無かった。」

 ご生前、山本七平先生には、公私ともお世話になった。「日本人には歴史観・時間軸が無い!
あるのは空間軸、平行移動。物真似上手だけだ。」との言葉はショックであった。
『現代キリスト教と日本』
 「過去は水に流そう」との日本人には、隣国がなぜしつこく歴史認識を問いかけるのか理解でき
ない。1970年代、「10年年後の国家目標」の研究プロジェクトにかかわったとき、日本の未来を論
ずるには、敗戦ショックを乗り越えなければならないということを骨身に染みて学んだ。2000人を
優に超す日本の英知、1000人を超す世界の碩学を結集した高い磁場があったのでその印象も
極めて強烈であった。

3)、東西を超えた普遍的理念の確立を!
 小生は、アメリカ追従や単なる反発でなく、米国を乗り越える、米国を含め世界が共感できる
思想(哲学・パラダイム)を提示すべきと思う。なぜなら近代を主導してきた「自由」「民主」「人権」
といった個人主義文明は没落期にあるからである。共同主義(コミュータリズム)が注目されている。
要するに個と全体との調和を如何に図るかである。
「西欧文明が没落するから日本文明の時代が来た」というような、単純な復古主調の日本主義に
は小生は組しない。個人主義文明にも学ぶべき点が多い。東洋の家族主義文明も反省点がある。
先日インパール作戦のドキュメンタリーを見た。日本軍の組織の問題点、多くの国民を死に追い
やりながら、その責任を問うことがあまりにも甘いことに、改めて愕然とした。
 外国から裁かれる前に、ドイツのように自国で反省をなぜ、やらなかったのか?小生は、特に
非人道的決断や行為を為した戦没者の遺族にまで恩給が支払われて来たことに疑問を感じてい
る。また、軍人恩給連盟は、同じ日本人として戦った(戦わされれた)朝鮮や台湾等の犠牲者の
遺族に対して、何もしてこなかったのか?要するに、国家だけでは無く、最後は個人の良心の
問題であろう。日本人してのこの辺の反省があれば、隣国の溜飲も少しは下がるのかも知れない。

4)、「核廃絶を国是に!日本人は世界平和実現へのバンガードに!」
 小生は、「ナショナル・プライド」の西教授のメールを見て、「日本が世界に誇る価値とは何か?」
を考えてみた。天皇制、和の文化、自然主義、清浄心、科学技術…。
 そして今、改めて「核廃絶・世界平和の実現」こそ、日本が目指すべき具体的国家目標ではなか
ろうかと思う。かく言う私は、長年、核バランスの均衡で辛くも平和がたれている世界の現状におい
て、軍事力の必要性を支持してきた。70年代から80年代かけて、自民党政府の政策作りをお手伝
いをしてきた者でもある。
 西教授が主張するように、日本国憲法は「日本が2度と米国の脅威にならないように、米国に
押しつけられた憲法」である。そこで、それを逆手に取って、柔道の極意のように相手の力を利用
して投げる、逆転の発想である。虫の良い考えかもし れないが、核や通常兵器の脅威の現存す
る今日、「平和憲法」を錦の御旗に、軍事的には日本は米国に守ってもらう。そして日本は核廃絶
を始め、世界平和への積極的貢献を推進することを薦めたい。世界平和実現のための役割分担
である。これこそが、古今未曾有の世界平和実現の世界戦略・ウルトラ・シーではなかろうか?
 今、最大の問題は、世界が共感する国家ビジョンが日本に無いことである。
10数年前、定期的日韓文化交流会議に参加された韓国側座長(金容雲博士)に、国際ボランテ
ィア制度を国策化する構想をお話する機会があった。すると先生は、即座に「どうして日本だけで
やろうとするのですか?日韓共同でやってはどうですか?将来は、中国の若者も入れましょう!」
と提案された。「日韓の未来構想を語る」

 今回、アーウィン・雪子女史のファイルが書庫から出てきた。ア―ウィンさんは、「私の祖父は明
治の初期日本に来て祖母を見染めて、法的に日米国際結婚した第1号です。」と誇りにしていらっ
しゃった。彼女は戦時中、日本でのいじめにあったことに触れながら、日米が戦うと「自分の中の
2つの血が騒ぎ、苦しかった。」とおっしゃったことが今も忘れられない。『フランクリンの果実』 (文
芸春秋)の自叙伝を読んでいただければわかるが、日本語としても並みの日本人には書けない
名文です。また英語も米国の大学んで精錬されており、欧米の王室、米国の上流階級と交流さ
ても堂々たる気品のあるものでした。
 真に、アーウィンさんは、日本の良さ、アメリカの良さを融合した見事な結実・花でした。このよう
に両国の心が判り、見事に体現した方こそ両国にとって貴重な懸け橋であると思う。
「アーウィン・雪子さんを偲ぶ会」  この8月、米国から浜田教授が来日され、アーウィンさんの
宿願であり遺言でもあった英文の自叙伝の出版に取り組んでいらっしゃる。この英文の日本語版
(写真が多い)の出版と翻訳の手伝いを依頼された。アーウィン女史は、祖父ロバート・アーウィン
を尊敬し、フランクリン、イギリスと王室に繋がる血統を誇りとし、 そのアイデンティティー探しに生
涯を費やした方であった。血統とは命と命のぶつかり合いの結実、その元は愛である。この宇宙
に満ち満ちて溢れる愛、誰もが、自然と通して人を通して感じられる秋(とき)がすぐそこにあるの
を感じる。
 米国の日本文学愛好家(恩師)から、芹沢光治良のことを耳にし、最近伊豆の国市図書館で全
集のうち、「神の微笑」「神も慈愛」を選んで読んで感銘した。ところが、今回、その2巻だけが既に
書庫にあった。宝の持ち腐れとはこのことを言のではなかろうか?「芹沢光治良記念館訪問」

 日本の国際協力と言えば、経済・技術協力に絞ってやってきた。近年、国連や米国の圧力もあ
ってPKO、軍事的(人的)貢献へと徐々にシフトしているか見受けられる。安倍内閣はそのトレンド
を「世界平和への積極的貢献策だ」と唱道しています。この「世界平和への積極的国家戦略」は、
非核・非武装・反戦と言った「消極的平和国家理念」では、若者の出る幕はない。今の若者には
心配な面もありますが、私たち大人が恥ずかしくなるくらいすごい力を持っている。国際的な経験
を積んだ組織もいくつもあります。そこで、うまく条件付けをして、危険におちいらないような体制
を作り、財政的な支援もしながら、彼らにさりげなくその活動をさせる。今、若者に必要なのは、
「積極的平和国家戦略」、若者が奮い立つような夢と希望を与える国家ビジョンである。これは、
長年若者の教育に携わった師の教育愛から生まれたものであることに注目してほしい。
 参考:「 国際ボランティア制度を国策に!」
 経済(技術)、政治(軍事)から、文化(教育)へ、ハードからソフトへ、全面的総合的長期的国際
貢献策へとシフトすることを期待しながらペンを置きます。

     2017年8月22日   大脇 準一郎 拝

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核廃絶を国是にⅡ 2017/08/21 12:33  
「長崎から平和実現メッセージを! 」 [e-mirai:0173]

 思い出の夏も終盤に入り、すぐそこに秋の気配を感じるこの頃、皆様におかれましては、
益々ご清栄のこととお慶び申しあげます。

1), [E-mirai]グループメールについて
 去る8月19日配信の「核廃絶を国是に!」に対して、幾人かの諸先生より、まごころ溢れる返
信を賜り、ありがとうございました。また、全く思いがけない諸先生から長崎核廃絶セミナーの
支援を賜り恐縮しています。最低録画だけはさせていただき、知識の共有が出来ればと思って
います。もし余裕があれば、小生を含め、関心をお寄せの皆様への支援もできればと思ってい
ます。
 さて、「e-mirai」グループメールにつきご説明をさせていただきます。そのまま
〈e-mirai@freeml.com〉に返信されると、すべてのメールは、一旦、管理人預かりとなり、管理人の
承認なしには配信されることはありません。(個人的にメールされる場合は大脇個人のメール
アドレス〈junowaki@able.ocn.ne.jp〉に送信されること方が便利です。) なぜ、メールをすべて
一時保留に設定したのか?皆様に大変なご迷惑をかけた苦い経験があるからです。2004年9月、
某若手経済学者がアベノミックス批判の長論文をネットに投稿しました。海外(ブカレスト)に出張
中の国連の先生、ロシア出張中の先生から「データー量がかさむので止めてほしい」とのメール
がネットに流れ、その後、蜂の巣をつついた(核分裂)のように、次々退会のメールがグループに
流れ、貴重な人脈が失われてしまいました。その反省の上で、(余計な手間ですが)、返信のメー
ルは一旦、管理人あずかりとし、趣旨に沿ったメールのみを配信するよう心がけています。
(注:「e-miraiとは:共有ファイル一覧」
このネット創立の動機は、R.ミュラー博士の唱道された「ネットワーク」の重要性です。
 天の時と地の利、人の和」と言われるように、どれ一つ欠けても成るもの成らず、不発に
終わります。

2)、鳥取で宝探し!
 現在、小生は生前、母が作ってくれた書庫の整理を汗ダクダクでやっています。
時折、思いがけない貴重な資料に出会います。まさに宝探しの妙味です。漸次、 ス キャン して
お 届けし たいと 思って います。
 日韓関 係が厳 しい折柄、 「橋本 明氏陛下のご学友)が8月13日 のお亡くなりになった。」と
複数の友人から電話が入りました。陛下のご心情を酌んで、日韓関係の道を開拓されました。
『日韓の新時代を拓く』と題し、張忠植檀国大学総長(当時)の講演記録が出て来ました。
(「The Academy News No.67, 1984年9月20日発行)A4版に8号の印字でびっしり4枚はある。
ところがその後が見当たらない。今の日韓関係にとってとても重要なメッセージ。どなかた残りの
ページをお持ちの方お知らせいただければ幸いです。) なお、この11月、張理事長一行5名は
韓国の近代音楽の父「洪蘭坡」の出身校国立音大を表敬訪問される。
 また、景山哲先生(近畿大学学長、当時)の追悼文も出てきた。小生の隣の席に恰幅の良い
方がいらっしゃったが、後で世耕政隆理事長であることを知った。小生、4年ほど米国留学から
帰国したばかりであったとは言え、大変失礼したと今でも負債感が残っている。米国で親交の深
かったアーウィン・雪子さん(B.フランクリン7代目,R.アーウィン孫)の記録ファイルも見つかった。
 今日は伊豆へ帰る予定の日ですが、24日、25日になりそうです。 8月27日には小林常雄先生
(癌治療の権威)をお招きして、伊豆創生フォーラムを開催
するので帰らなくてはなりません。

 先日、八頭町内、隣村の田中正保氏(田中農場)とお会いした。彼はここからさらに12kmも山奥
に入った姫路集落まで小生を案内し、山上にある4町歩の農地を見せてくれた。今年から耕作を
依頼され、田植えをしたところだという。小生が一時鳥取へUターンした30年前は40町歩であった
ものが、今や、140町歩も預かっているという。人員も30人、鳥大生もバイトに来ていた。彼の話を
聞いて、目から鱗であった。「農業はどうあるべきか?」多くを学んだ。まさに現代の二宮尊徳、
彼は自然、現場から学んでいる。虚学(学問)も重要だが、実学(実践)の中から学武ぶことの重
要性を痛感した。松下幸之助、田中角栄氏にも似ている。当初から農協に頼らず、今で は農林
水産省推薦の農家、彼はよく全国各地から講演を依頼される。この11月18日 ( 土) 午後2時から~
彼の上京に合わせ、百鶴苑で農をテーマに会合を開催するこ ととなった。
 参考: 「連絡版」  第91回 「日本の未来構想 農と食

3)、長崎から核廃絶、真の恒久平和実現のメッセージを!
 長崎の原爆は、ミサの最中、浦上天主堂の真上で爆発した。長崎は、12聖人を始め、殉教の
地として知られている。思えば我が国は、最大の被爆国、一瞬にして民間人23万人の命を、今日
までに60万人を超す命を奪われている。またポツダム宣言を受諾した日本に、ソ連は76万人以上
の日本人を「日本に帰国させる」と騙してシベリヤに抑留。過酷な労働条件下、7万人をはるかに
超す日本人の命を奪った、それも労働賃金未払いのままである。我が国は、強制労働、従軍慰安
婦問題、南京事件等、打たれ放しであるが、歴史的に見れば、どうか? 欧米のどの先進国も脛
に傷を持たない国は無い。日本人の我慢強さには敬服するが、ではどうすればよいのか? 
小生は、十字架上で敵愛を示したイエスを思い起こす。
 その意味で9月9日、長崎での核廃絶を主眼としたセミナーが重要であると思う。トリウムは安全
であっても、武器にはならないとの理由で米国は開発を中止した。だからこそ、日本が取り組むに
ふさわしい国家プロジェクトではないのか?
ウラン原発の日本導入は、経済的理由とともに、廃棄物としてのプルトニウムが潜在的核抑止力
となるという安全保障上の理由があった。双方破滅の核兵器は使えない。デモクリトスの剣、恐怖
の均衡におののく人類を救う1つの道がトリウム原発である。レールガン(超電磁砲)の開発・実験
も進んでいる。技術上の問題というよりは、政治家の無責任、無策(ビジョンの無さ)が問題である。

 1970内から80年代、毎年のようにU. ウィグナー、A. ワインバーグ博士にお会いした。「事実と
価値」をテーマに科学の統一に関する国際会議(ICUS)が毎年開催されたからである。
 日本では西堀栄三郎や古川和郎先生らと協働した。これらの科学者に共通するのは、「正直
であること、技術を通じて夢を実現したいというロマンがあること」であった。技術そのものよりも
これを利用しようする産業的意図、政治権力欲が問題を複雑化している。「何のための科学か?
」いまその原点が問われているのだ。 昨年ノーベル医学・生理学賞受賞者大村智先生の高校生
対象の講演を聴く機会があった。講演後フロアーから高校生が「先生、どうしたらノーベル賞を
もらえますか?」と質問した。大村先生は、「それは簡単だ!まず第一 に、誰もやらないユニーク
なことをやること、もう一つは、世のため、人のために尽くそうという情熱である。」とお答えになっ
た。

4)、「原子力と平和」(事実と価値:科学と宗教の調和)
 小生は16歳の時、死と直面し、生きているのではなく、「生かされている」という観のコペルニカス
的大転換を体験。4年間の求道生活から、20歳の時、 科学から宗教への道を歩み始め、54年に
なる。様々な経験をしてきた。今、必要なのは、「宗教と科学の融合」のように思われる。
「宗教なき科学は不具であり、科学なき宗教は盲目である。」とのアインシュタインの名言の重み
を痛感する昨今である。
 科学万能の今日、学問はすべて「科学」と銘打たれ、博士号も重箱の隅を穿るような細分化され
た研究をしなければ、かななか授与されない。しかし、「科学」(分けること)は、知識を得る1つの
方法に過ぎない。部分を細分化して観察するだけでは片手落ち、全体から部分を観察すること、
個と全体の複眼思考が重要だ。 我々、東洋人は関係性(結ぶ・縁)を大切にしてきた。「人間」と
言えば、欧米では、個として単数か個の集まりとして複数で表現する。それに対して、我々は「人
間」(ジンカン)と表現する。関係性の究極は、「宇宙は一大有機体である」という結論に到達する。
「何のための関連性なのか?」その目的、意志、人格を自然と問うようになる。「宇宙の究極は
愛である」
とのアインシュタインのメッセージは衝撃であった。 ところで、「アインシュタインの
予言」(日本について)は、これは事実でないことを中澤英雄氏(東大教授)が論証した。
「アインシュタインの予言」、中澤論文:)先述したメッセージも今後、異論がでるかも知れない。
しかし、このメッセージの仮説は、それと関係なく、極めて重要であると小生は思っている。多くの
先賢の言動、また小生の求道の体験からも、十分納得の行く仮説である。
 アインシュタインの「宇宙の究極は愛である」とのメッセージには3つの重要な仮説がある。
1)「愛は、あらゆるものを説明し、生命に意味を与える。(宇宙の究極が大生命だとすれば、
  ニヒリズム、厭世観に陥る)
2)愛のエネルギーは、光速の2乗で増殖する愛によって獲得することができ、愛には限界がない
  ため、愛こそが存在する最大の力である。(相対性理論よれば光速度に近づくと時間が縮む、
  高速を超える速度なら、何億光年も移動が容易となるかもしれない。光速を超える速度で離れ
  ている星座が無数にある。宇宙膨張論が現代宇宙科学論の主流であるのも納得できる。)
3)「私たちにはまだ、この惑星を荒廃させる憎しみと身勝手さと貪欲を、完全に破壊できる強力な
  装置、愛の爆弾を作る準備はできていない。しかし、それぞれの個人は自分のなかに小さな、
  しかし強力な愛の発電機を持っており、そのエネルギーは解放されるのを待っている。」
   イエスの「永遠の命」の意味を思い起こされる。この仮説が検証されるにつれて平和世界の
  実現は近い。

 小生は宗教の本質は1つであると思っている。保育園から小 学校、大学まで恩師はいる。それ
ぞれ教える内容は、表現は異なるにしても本質 は同じてあるのと似ている。 高校の先生から学
んだからこそ、大学の授業も容易に理解することが出来るのである。
 経済偏重、現生第一主義の唯物的風潮の中にあって、宗教界は大同団結して精神性回復の社
会改革運運動を起こす秋(とき)ではなかろうか?
 人生の意味は愛で生まれ、家庭を基盤に愛で成長し愛の完成を為しで、来世を愛で永遠に生き
ることであると思う。神の愛とは要するに親の愛、我々は地上生活を通じて子女の愛(孝行)、
兄弟愛(友愛・悌)、夫婦愛(相愛・烈)父母の愛(親愛)の4つの愛を時間性を通して体恤するこ
とにあると思う。

 若き時代、家業を捨て、科学の道から宗教の道、人と人の心の仲人を決意して歩んだ半世紀、
久しぶりに郷里の帰り、過疎化の進む中、地域活性化の試みが見られる。小生がパスした電機
事業も今、曲がり角、かつては工場もあり50以上もいた従業員も、今は10人弱、早朝から深夜ま
で働き詰めでてようやく経営が続いている。ど うすれば、鳥取県のパイを大きくできるか?相澤
英之先生(遠縁)や山本浩三先生(丹下健三事務所首弟子)、石破茂氏(同町)等と相談している。
これも関係性 (縁)、母に13回忌を契機に繋がった母方の縁、因幡から備前、相模、出雲と全国
的な繋がりが明らかになり、お会いすると500年、千年の時を超えて一気に繋がる。出雲の神も
縁結びの神と言われる。縁とは要するに 愛だと思う。宗教は愛を根底にし、結ぶ力、科学はすべ
てを切断して専門化する。遠心力と求心力のバランスで天体の運行が継続されているように、
どちらも必要である。「夫婦関係はアクセルとブレーキの関係だ」とはきわめ て名言である。要は
心を中心にして運転技術、アクセルとブレーキのバランス感 覚の問題であると言えよう。
          
                     8月21日、大脇・記

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「核廃絶を国是に!Ⅰ」 プルトニュウムを償却できるトリュウム原発     
核兵器燃料を焼却できるトリウム原発
 毎年7月9日、吉田昌郎元所長の命日に、追悼会を継続して来た。小生、今年は、追悼の念
を込め、トリウム熔融塩炉の原発について提言をいたしました。
  放射能が1000分の1以下であること、原理的にウラン原発のような放射能事故は絶対に起こ
らないことに加え、いま世界がその処理に困っている廃棄物、プルトニウムを再燃焼処理できる。
 去る6月21日には衆議院議員会館で国会議員、各省庁のスタッフを始めとする350人余の
参加者を結集して、トリウム原発の勉強会
が開催された。この記録が皆様のお手元に届くよう
にあったのは、主催者の金子和夫会長の「自分が責任を持つから、ぜひ録画をお願いします。」
との腹があったからです。
 M.ウェーバーは政治家の資質として「情熱・責任感・判断力」挙げている。先日50回の韓国李
王朝の創立物語「六龍」を一気に見たが、「政治とは責任感だ」と述懐している場面がとても印象
的であった。先日6月21日の会合に参加して、原子力・エネルギー問題は、「技術力の問題という
よりは、政治家の腹の問題である」と痛感した。原理的に兵器には絶対ならない。廃棄物プルト
ニュウムの処理に世界が困っている折、これを再燃焼焼却できる、最大の被爆国である日本が
核廃絶、恒久平和の実現へ向けて国策として取り組むのには、最適なプロジェクトではないで
しょうか?
 来月9月9日、長崎で「核廃絶」をテーマにトリウムの勉強会が開催されます。小生はこの会
合は極めて重要な会合であると思っています。主催者はNPO団体、参加される諸先生は手弁当
でおやりになるようである。全く胸が痛い。6月21日と同じく、この会の記録を取り、有志と情報を
共有したいと思う。できれば小生も参加したいとも思っています。
                記
   トリウム熔融塩国際フォーラム・長崎セミナー
 「核兵器を無くし核エネルギーを制する新技術を長崎から」
とき:::2017年9月9日(土) 13:00-16:00
ところ:場所:長崎市立図書館・新興善メモリアルホール
     講演題目と講演者:
1)「核兵器廃絶に向けて」鈴木達治郎教授(前原子力委員長代理、
    長崎大学核兵器廃絶研究センター長)
2)「プルトニウム問題解決の為の選択肢」木下幹康・当NPO理事長
    東京大学研究室勤務、元電力中央研究所研究員
3)「福島原発事故から考える安全問題」吉岡律夫・当NPO名誉理事長
    福島第3原発設計者、元東芝勤務
4) 討議: 中尾安治・当NPO理事(長崎県出身)他
5) 主催: NPO法人・トリウム熔融塩国際フォーラム
6)申込先: トリウム熔融塩国際フォーラム事務局
 TEL:045-832-5103 JCC04030@yahoo.co.jp
 担当:古川 和朗 高エネルギー研究所(KEK)教授