中西真彦氏 追悼文   10月21日  

 「中西眞彦氏は哲学者である。」
 
  哲学とは? 現象⇒本質  * 安岡正篤・I.カント

   思想家⇒ 価値観:意味・プライリティー誇り、アイデンティティー   Why?
         世界観:人間とは、家庭とは、国家とは?世界とは?   What?
         歴史観:過去・現在・未来、今、何をなすべきか?     When,Where,How?
      
  「中西真彦氏の3つの活動」
                                  
 1) 「日本文明論」:①物から心へ、②個から共生へ:分ける(科学)からむすび(愛)へ
                ③刹那から永続性へ(直線型から循環型へ)
               「心の時代、ネットワークの時代・持続性の時代」     
    存在とはなにか? 個物と連体との二重性、主体性(自己主張)から対象性(侍る)へ
    医療・エネルギー・原子力、農業・教育・・。⇒ 文明の大転換期:
    東西文明の融合から新文明の解産へ。日本文明はその主役。中西氏はこれを予見。

 2)「二大政党論」超党派:右手・左手 与・野党 国会 (株)ベンカンを潰される。

 3)人間は「利他的存在」 ボンランティア活動、
   (1)「上から下への政治」、君主制、封建制、独裁制、覇権政治
      上からの政治の功罪:効率性と腐敗、秘密主義とアカウンタビリティー
   (2)「民主主義」:下からら上への制政治
       ポプラリズムの功罪、劇場政治、小泉・小池、
   (3)シンクタンク活動とボランティア活動
     日本にシンクタンクは育つか? ブルッキングズ、アメリタプライズ、ヘリテッジ
     官僚制との挑戦、省益、グループ益と普遍を見つめる必要性。
     官僚が保身に走るのは当然、そこに政治家の使命、役割がある。

   「望まれる指導者像」

     政治家の資質「情熱・責任感・判断力」(M.Weber)
     ①自由なビジョン、②国家・東アジア・世界へ責任感、③見識・勇気・胆力
     竜馬のビジョン、大久保の知略、西郷の胆力。 

  結論 中西氏の遺志を継承する真のリーダーの出現を祈念する。
     
   *鳩山由紀夫氏に続き、下村博文氏が到着前の場つなぎとして大脇挨拶の予定。
    学士会館にて午後2時より
                               大脇 準一郎