「国際平和言論人協会」が発足 ソウルで創設会議 本紙など3社共催     世界日報2020.2.3 より

問題解決へ「報道の力」結集

 【ソウル世界サミット取材班】自由と民主主義の存立基盤としてメディアが21世紀に果たすべき役割について討議する「世界平和言論人会議」が2日、ソウル市内のホテルで
開催され、約80カ国から400人以上の言論機関幹部、ジャーナリスト、専門家らが出席した。会議では、世界各国の報道機関が恒久平和の構築に向けて協力する国際組織
「国際平和言論人協会」(IMAP)を設立することが決議された。

 会議は「共生・共栄・共義の国際環境の確立とメディアの役割」をテーマに、世界日報と姉妹紙の韓国紙セゲイルボ、米紙ワシントン・タイムズの3社共催で開かれた。

 基調講演したクリフ・スターンズ元米下院議員(共和党)は、インターネットや人工知能(AI)など新たな技術が世界を変える破壊的な力を持っていると指摘した上で、IMAPが
「メディアの倫理基準を確立すること以上に人類への貢献はない」と、その役割に強い期待を示した。

 また、韓国新聞協会の李丙圭会長(文化日報社長)は、米中対立や香港情勢などを挙げ、「平和が脅威にさらされる中、言論人の役割が重要だ。言論人は経験と知識をもって
世界の葛藤と問題を克服し、平和が定着するために知恵を結集してほしい」と語った。

 情報技術の発展により新聞やテレビなど既存メディアのビジネスモデルが根底から揺さぶられているが、ロンドンに本社を置く「イノベーション・メディア・コンサルティング・グループ」
のフワン・セニョール社長は、米動画配信サービスのネットフリックスが成功していることを挙げ、「質の高いジャーナリズムにお金を払う人はたくさんいる」と指摘。「お金に値する
ジャーナリズムになることだけがジャーナリズムを救う」と強調した。

 会議では主催者を代表し、世界日報の黒木正博社長、セゲイルボの鄭熙澤社長、ワシントン・タイムズのトーマス・マクデビット会長があいさつ。この中で、黒木社長は「今や人知の
力だけでは解決困難な事態に対し、人知の象徴である『三権』を超えていける『言論』が主導的な役割を果たすことが急務だ」と訴えた。

 また、韓国政府の朴良雨・文化体育観光相、朴元淳ソウル市長が祝辞を述べた。 会議は、2日から7日までソウルで行われている「世界サミット2020」(主催・UPF)の一環で開かれた。

「三権」超える役割を  世界日報 黒木正博社長

 世界に拡大する新型コロナウイルスの問題だけでなく、米中関係、北朝鮮の核・ミサイル問題、さらにトランプ米大統領が提案した中東和平問題など世界的な諸課題に対して
言論人がどういう役割を果たすかを議論する重要な機会と確信する。

 既存のメディア自身も、インターネットの顕著な発展もあってその信頼と役割が厳しく問われている。その在り方についても真摯(しんし)な反省が必要であり、「国際平和言論人
協会」(IMAP)の発足はその大きな契機となるだろう。

 今や人知の力だけでは解決困難な事態に対し、人知の象徴である「三権」を超えていける「言論」が主導的な役割を果たすことが急務だ。

「道徳的報道」で信頼回復を

世界日報・WT・セゲイルボ共催 世界平和言論人会議

 【ソウル世界サミット取材班】世界日報と姉妹紙の韓国紙セゲイルボ、米紙ワシントン・タイムズとの3社共催でソウルで開かれた「世界平和言論人会議」では、現代のメディアが直面する課題について活発な意見が交わされた。中でも、既存の大手メディアが公正さを欠いた報道で「フェイクニュース」と批判されるなど、国民の信頼を失っている状況に対し、道徳的な報道でメディアの本来の役割を果たすことが急務であるとの認識で一致した。

 「フェイクニュースがジャーナリズムを助けている」――。英イノベーション・メディア・コンサルティング・グループのフワン・セニョール社長からは、こんな意見が飛び出した。

 インターネットの登場で既存メディアの経営基盤が揺らぐ中、現在のメディア業界にはアクセスを増やすことを優先し、読者を引き付けるセンセーショナルな報道に偏る傾向が見られるというのだ。だが、こうした報道はメディアへの信頼を低下させ、読者を遠ざけるという「悪循環」(セニョール氏)をもたらしている。

 米国では大手メディアをフェイクニュースと呼ぶトランプ大統領の発言が大きな注目を集めているが、ワシントン・タイムズ紙のクリストファー・ドーラン社長は「米国の若いジャーナリストの間では、事実を報道するより主張する傾向が強まっている」と指摘。「われわれの役割は情報をいかに正しく伝えるかだ」と述べ、報道機関は本来の役割に立ち返る必要があると主張した。

 衝撃的だったのは、中米ホンジュラスで腐敗防止を訴える政党を立ち上げ、大統領選にも出馬したジャーナリストのサルバドール・ナスラーラ氏の報告だ。メディア自体が政治家からお金を受け取るなど腐敗しており、「フェイクニュースどころか、真っ赤な嘘(うそ)を流している」と批判した。

 フェイクニュースが世界的な問題となる中、ワシントン・タイムズ・ジャパンの渡瀬裕哉エグゼクティブ・ディレクターは、ファクトの提示や過度の扇動的表現の自粛など「インターネット上における情報発信に関する倫理ガイドラインを作成」することを提案。また、「情報の受け手の評価能力を向上させる」ことで、「情報のコミュニケーション自体の質を上げていくことが必要だ」と訴えた。

 中国報道で著名なワシントン・タイムズ紙のビル・ガーツ記者は、中国共産党は世界に対して情報戦争を仕掛けていると主張。中国政府が湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスについて十分な情報を開示していなかったことを挙げながら、「自由な言論は民主主義、法治、人権を守るために極めて重要だ」と強調した。

 会議で設立された「国際平和言論人協会」(IMAP)は今後、「独立し、社会的責任を担い、道徳的な報道機関を促進」するための活動を展開していくという。

 _________閣下

私たちは、2020238日に韓国ソウルで行われる「平和、安全保障、人間開発」に関するワールドサミット2020に貴殿を名誉あるゲストとして招待できます
ことを嬉しく思います。

202024日にワールドサミット2020は、平和と人間開発のための対話と協調に取り組む現職および元職の国家元首・政府首脳の世界的な連合体である、
世界平和頂上連合(
ISCP)の創設大会を開催いたします。創設総会に続いて行われるISCPのハイレベルセッションにご参席くださるよう、貴殿を招待いたします。

加えて、ワールドサミット2020には世界平和国会議員連合の世界総会、平和と開発のための宗教者協議会の世界総会、第4回鮮鶴平和賞授賞式が含まれます。

ワールドサミット2020はユニバーサル・ピース・フェデレーション(UPF)が主催し、これまで長年にわたって行われ、現在も継続中である共生・共栄・共義を
推進するワールドサミットシリーズの一環として行われます。

ワールドサミット2020の重要性は、UPFの創設者である文鮮明総裁(1920-2012)の生誕100周年記念行事の冒頭に行われるという点において、特に際立ってい
ます。
2020年の一年間を通して、文総裁の生涯、遺産、業績を称えるプログラムと祝賀行事が世界中で行われる予定です。世界サミット2020はこの生誕100周年の
ハイライトとなることでしょう。

世界各地から選ばれた数千名の代表団がワールドサミット2020に参加する予定です。現職・元職の国家元首・政府首脳、国会議員、宗教指導者、女性指導者、
市民社会の指導者なども参席します。貴殿がこの重要なサミットに参加して頂くことにより、より確固たる大会の成功につながると我々は信じております。

現代の危機的な問題を解決するために、世界中の人々は革新的ビジョンや勇敢なリーダーシップの必要性に対する認識を日々強く求めてきております。このことを
念頭に置いて、ワールドサミットは相互理解、持続可能な平和、万人が繁栄する世界を実現していくために、その個人または共同体における経験や知恵や見識が
必要とされているような世界の指導者たちを集めます。

ワールドサミット2020のハイレベルセッションに加えて、代表団は韓国の政府、国会、信仰を基盤とする組織、学界、民間部門を代表する高位の職員たちと会う
機会が幅広く提供されます。

202026日には、ワールドサミットの参加者たちはソウル郊外の山麓にある美しい場所で行われる荘厳な生誕100周年行事に、名誉あるゲストとして参加
することになります。

貴殿がワールドサミット2020のために訪韓されることを希望します。良いお返事をお待ちしております。       敬具

tgw-smaller

トーマス・G・ウォルシュ博士
UPF-International議長 


                       

                          暫定プログラム・スケジュール

23日(月)                      各ホテル会場およびKintexセンタ

     前日または23日朝  世界サミット2020参加者の到着

       9:00 AM     リージョン・グループごとのプログラム(オプション)

     11:30 AM                 各ホテル会場で昼食

       2:00 PM      世界平和会議開会総会セッションⅠ: 共生・共栄・共義:基調講演  

              4:00      セッション II: 分科会セッション: 恒久平和世界の建設: アジア太平洋連合に向かって 

             A.    世界平和頂上連合 (ISCP)
             B.     世界平和議員連合 (IAPP)
             C.    平和と開発のための宗教者協議会 (IAPD)
             D.    国際平和学術協会 (IAAP)
             E.     国際平和経済開発協会 (IAED)
             F.     国際平和言論人会議(IMAP
             G.    世界大学総長会議(WUPC 「人類平和と大学の役割」
        
H.   国際平和ファーストレディ協会
             I.       バルカン諸国平和イニシアチブ協議会

    5:00 PM   特別晩餐会(マザー・ファンデーション創設&韓鶴子総裁自叙伝出版記念

24日(火)                                           Kintex センタ

    10:00 AM      世界サミット総会SⅢ:聖誕百周年&世界平和頂上連合創設大会

      歓迎の辞:潘基文(前国連事務総長)                                                                                                                            2:00 セッション IV: 分科会世界サミットアジア太平洋連合に向かって

7:00 PM      各ホテルで夕食

25日(水)                                              Kintexセンタ

     10:00 AM      鮮鶴平和賞 2020: 授賞式
      潘基文・前国連事務総長、 マッキー・サル大統領、ムニブ・ユナン司教
    12:00 PM      鮮鶴平和賞祝賀午餐会
    1:30 PM      セッション VI: 分科会セッション: 
    4:00 PM      鮮鶴平和コンサート     
    7:30 PM      各ホテルで夕食                                          

26日(木)                                              平和世界センタ

     10:00 AM      清心平和世界センターで創設者生誕100周年祝賀行事 
     1:00 PM      生誕100周年祝賀公演
      6:00 PM      ホテルで夕食

27日(金)                                                   Kintex センタ

     10:00 AM      ファミリー・フェスティバル及び祝福式
     12:00 PM      祝賀午餐会
      1:00 PM      ホテルに帰還
      6:00 PM      夕食

28日(土)                                                          各ホテル会場

       6:30 AM      各ホテル会場で朝食                                   出発

アークブズ  

第11回世界言論人会議 1990.4.9-13 Moscow USSR