吉田昌郎元所長、命日追悼講演会  
   2015年7月9日(土)   アルカディア市ヶ谷 阿蘇の間
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                  式  次  第

  司 会                           古山隆夫 理事

〇 鎮魂の演奏   クリスタル・ボウル    優 ゆう子 氏

  献詩        ロゴ・デザイナー・詩人  一色 宏

  来賓ご挨拶・メッセージのご紹

 追悼記念講演1 「吉田昌郎元所長のリーダーシップに寄って
           
福島原発の危機は乗り越えられた」

         
   小川 和久 氏 (静岡県立大学特任教授, 軍事アナリスト)

 
     講演2 「吉田昌郎精神と杉原千畝精神」
          杉山 勝行 氏
(本会代表理事、作家  

6、質疑応答

7、閉会の辞   濱川一郎  
 

 
*その後、懇親会 

主催:一般社団法人「吉田昌郎元所長と福島フィフティーを顕彰する会」

      103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14 新槙町ビル1階
     Tel:03-6868-3781(代表)携帯:070-5554-1140(杉山) 
     E-mail: sugiyama777@mbe.nifty.com HP:http://www.fukushima50.net/

協力地球市民機構市民国連  NPO未来構想戦略フォーラム
   -mail; junowaki@able.ocn.ne.jp,  携帯:080-3350-0021 (大脇)
   【参考】第一回追悼講演会2014

 ~~~~~~~~ メッセージ(抜粋) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

New York Times ABCニュースで大きく採り上げられたのに、日本のマスコミ、
いや、おそらくは当時の民主党政権が、ヒーローを生んではいけないと 考えたので
しょう。全く無視されてしまいました。いわば、自己責任論。政府は、国の責任と
考える以前に、東電の責任としたかったのだろうと思います。しかしそのせいで、
皆のために自己を犠牲にする気持ちが、被災地から一気に失われていきました。
都市部の仮置き場しかり、中間貯蔵施設しかりです。

 3月16日、陛下が異例の録画放送で被災者たちの「雄々しさ」を讃えたにもかか
わらず、それがどんどん消え失せていったのです。 賠償の問題は多かれ少なかれ、
どう転んでも発生したでしょうが、「雄々しさ」がもっと顕彰されていれば、
もう少し潔くスムースに受け容れられたのではないかと、私は考えています。
全ては吉田所長はじめフクシマフィフティーズの 活躍を無視したことに起因する
と思うのです。賠償は、今後ますます泥沼化するだろうと、危惧しています。
 そういうわけですから、吉田所長の英断と勇気、あるいはフィフティーズの
果敢な仕事ぶりには感謝してもしきれないと考えております。

                                                  玄侑 宗久
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  私の原子力での最初の仕事が、今回事故を起こした福島3号機の設計でした。
そういう意味では、戦犯の一人だと思っています。 スペイン皇太子(現国王)が
賞を贈ったことは、日本では記事にも ならなかったようで、残念なことです
国民の殆どが、東電=吉田所長、と理解している中では、今回の テーマが
挑戦であることは、関係者は認識されていると思います。 だからこそ、
このような会合は有意義と思います。
盛会を祈るばかりです。
                       
                     吉岡 律夫

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「事故拡大の阻止に死力を尽くして当たられました。吉田さんが福島の地と
人々を守ろうと、身をもって示した電力マンの責任と誇りを深く胸に刻みます。」
     2013.8.23 追悼の辞 広瀬 直己 東京電力社長


  寄せられたメッセージの全文はこちら⇒
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               開 催 趣 旨

 2011年3月11日、この日を境目として日本と世界は大きく変わりました。「福島第1
原発事故」は一歩間違えればチェルノブイリ事故どころではない北海道と九州を残し
て日本が消滅したかもしれない程の重大事故でした。
 ところで、来月7月9日は福島原発・吉田昌郎所長の命日にあたります。日本と北半
球の危機を全身全霊、生命を賭けて日本と世界を救った吉田昌郎元所長と福島フィフ
ティーの勇気ある行動を偲び、故郷と国を思う心情に思いを馳せたいと思います。こ
のため今年も氏の命日を期して追悼会を開催することと相成りました。
 我々は彼らの遺徳を偲び「吉田昌郎元所長と福島フィフティーを顕彰する会」を設
立いたしました。東芝、日立、防衛省OB等が中心となって、吉田昌郎元所長を教科
書に掲載を目指すなど6つの目標を掲げて活動を展開しています。昨年は10月17日、
東芝で格納容器を設計しておられた後藤政志先生を招聘し、追悼講演会を開催しまし
た。
 本年の追悼講演には、軍事アナリストとして著名な静岡県立大学、小川和久特任教
授をお迎えし、敢然と危機に立ち向かった吉田昌郎元所長のリーダーシップをテーマ
にご発題いただきます。

  皆様方の、御参加を心よりお待ち申しあげます。
   2015年6月吉日
       一般社団法人 吉田元所長と福島フィフティーズを顕彰する会
        

 

 お世話になります。ニューヨークタイムズの上野と申します。ファックスにて79日の
集会のご案内をいただきありがとうございました。 事故当時の報道で、福島フィフティー
の方々の活躍については、弊紙でも言及させていただき、世界でも大きな関心を集めた
記事となりました。 今回、当日、集会に出席できる記者の日程が調整つくかどうか、
支局内で検討さていただきます。出席可能な場合、改めてご連絡させていただきます。 
                              上乃 久子

主な参加者:

()安藤、間、顧問、大島孝、吉田元所長と仕事仲間
()新日本空調、常務取締役、渕野正、
中川十郎 日本ビジネスインテリジェンス協会 理事長
村石恵照 (BIS理事、武蔵野大学客員教授)
マスコミ:時事通信社、日本原子力新聞、電気新聞、等。 


参加者の感想文より

 吉田さんが部下からとても信頼される人で、すごいと思いました。そのような人に
なりたいと思いました。(一年男性) 

吉田昌郎さんが命を張りながら原発に向かって行く姿。自己犠牲、与える愛とい う
精神に感動しました。あのアルカディア市ヶ谷で感じた内容は今は亡き吉田 所長の
勇敢たる姿を私の左胸の小さな火に焼き付けました。ありがとうございま した。 (一年男性)

 未曾有の震災だったため、原発の事故はしょうがない、という印象を今まで強く
持っていました。しかし、今回の小川先生の講演を聞いて、日本人の人間性ゆえの
事故だったということを感じました。油断することとか、責任回避・転嫁すること、
曖昧にすること。こういったことは小さいことかもしれませんが、大 きな痛手を被る
ことになるということがはっきりとわかりました。また、こう いったミスの元になる自分
に繋がるものでも あったので、少しもどかしくなりました。(3年学生)

 日頃からの意識が大事だととても感じました。技術はあった、だから防げなくは
なかった、せめてもっとできることがあった、ということがとても心に残ったので、
福島の関係者・当事者ではないと思っていた自分だったけど、悔 しくなりました。(二年女性)

 一人目の方の話が面白かったです。東北大震災のときの救援における上の人達
のひどさが印象に残りました。やっぱり人は内面だと思いました。日本人にありがちな
NATO (No Action Talk Only)について語られていて、自分もそれがずっと気になって
いたので共感できました。 まず自分達が本当の姿を示すべきだと思いましたし、
示せると思いました。なので、完全投入するなかで自然にそれを示せたらいいなと
思いまし た。(一年男性) 

一連の講演を通して、日本という国の良心基準の高さを知りました。そして一般の
人が為に生きているので、自分たちはより為に生きていく姿勢が必要だと感じました。
また、個人的には、日本の防衛や消防などの行政面における問題点について、
詳しく聞けたのがよかった です。(一年男性) 

東大3、横浜市大2、早稲田2、東京海洋大1、桜美林大1、日大ほか21名の学生の
 感想文の中から抜粋。

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余 談   イデオロギー、主張を超えて、菅直人先生も追悼に駆けつけようとされました。
実は菅先生とお会いできたのが追悼会前日の7月8日夜でした。翌日朝、菅先生
から携帯に電話が入り、「ぜひ参加したいとっ調整してみたのだが、どうしても断り
切れない会合があるので失礼します。吉田さんは本当に良い人だった。元気になっ
たらゆっくり飲みながらでも話そうと楽しみにしたいたのに残念だ。」と長時間,堰を
きったようにお話されました。事故当時、首相の重責に合った菅先生は、責任逃れを
する東電幹部に業を煮やし、急きょヘリコプターで福島の現場まで飛ばれました。
 吉田さんの命がけの責任感あふれる態度に感銘され、菅首相も今までの溜飲が
ようやく収まったことは有名なお話です。吉田さんの人柄が偲ばれるもっとも印象的
な出来事であったので、あえてお知らせします。
 
敬愛する菅直人先生、
三鷹市の住民として吉祥寺駅頭で街頭演説に立たれる姿をお見かけしましたが、
このように身近にをお伺いできたのは初めてで大変光栄でした。

 3.11の震災に対し、総責任者として菅総理が東電の無責任体質に激怒され、福島まで
出向かれ、吉田所長と対面され、始めて溜飲が下がったとの件は、痛快でした。

無責任体質の風土の中にあって、大死一番、吉田所長を始め、フィフティーズ
の果敢な行動は外国の人々だけではなく、日本人ももっと感謝し、彼らを顕彰
べきではないでしょうか! もし吉田所長のような「身を捨てて仁を為す」
人々が居なかったら、日本も大変なことになっていたことでしょう。

それを思うと菅総理は誰よりも吉田所長らの行動に心から感謝されている
ことと思います。セウル号事件の折、乗客を置いていち早く脱出した船長たち
と好対照です。韓国にとってはこれ以上ない国辱であり、日本にとって吉田所長
らの危機に対する勇気ある行動は国民の誇りです。 

原発反対、推進を超え、政争の道具とする以前に、人間として如何に生くべきは
吉田所長らの取った行動はもっと顕彰されてしかるべきではないでしょうか!

 吉田所長のように危険をかえりみず事態に接する姿勢があれば、原発の危険を
視し、新しい技術が開発の可能性も充分あったであろうし、今後再生エネルギー
の開発もの飛躍的に進むことでしょう。

 杉山達がいの一番に菅先生の事務所にお伺いし、返事待ちと伺っていましたが、
昨夜、先生から「追悼集会の件は知らなかった」とお聞きし、これだけでも小生が
昨日の先生の集会に参加した意味があったと思っています。

ご予定がご都合着かない場合、当事者として菅先生の心からの追悼と顕彰の
メッセージをいただければ、これに優るメッセージは無いと思います。

 「仏造って魂を入れる!」ご一考を賜れば光栄です。

         平成2779早朝     大脇 準一郎 拝