ジム・ロジャーズの名言格言100  PDFファイル⇒

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ジム・ロジャーズ(Jim Rogers

職業:投資家 誕生:19421019日 出身:アメリカ

アメリカ合衆国の投資家

ジム・ロジャーズの名言

私の言うことに耳を貸さないでほしい。あなた自身が知っていることをひたすら追い続けることが成功の近道なのだから。 

子供が将来、お金をあればあるだけ使い果たしてしまうような人間にならないように、貯めることを早めに教えるべきだ。そして、たとえ親がリッチだったとしても、子供にたくさんのお金を与え過ぎてはいけない。 

マーケットでは特に、多数派を疑うことが大切だ。多くの投資家は正しく考えることができていない。ブル(強気)ばかりを見て、ベア(弱気)を無視してしまうのだ。 

何に投資すればいいかという質問を絶えず受けるが、私の答えはいつも同じである。誰の言うことも信じてはいけない。あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが成功への道だ、と。 

自分の目で世界を見て回ることも大切です。私は2度世界一周の旅をして冒険投資家と呼ばれていますが、いま、その経験が大いに役に立っています。次は中国の時代が来ると確信したのも、88年にバイクで中国を横断し、そこに潜む可能性を肌で感じたからです。テレビや雑誌、インターネットで得られる知識や情報に頼ってはいけません。 

企業の年次報告書は多くのことを語る。それを詳細に分析することも重要である。私はまず「利益率」を見ている。その企業に競争力があるかどうかがわかるからだ。 

子供のころ、アラバマの実家では誰もがよく働き、「あとでやる」とか「怠ける」といったことは聞いたことがありませんでした。それをいま、私が二人の娘に伝えているんです。 

指導者が何を学び何を感じているか知ることで、その国が将来進む方向を読み解くことができる。 

私がウォール街で働き始めた1960年代当時は、それこそ永遠に続くのではと思われたほどの好景気で、誰もが「いとも簡単に稼げる」などと調子のよいことばかり口にしていたのです。でも、バブルはあっけなく崩壊した。このことで、私は物事に対して疑いの目を持つべきだと悟ったのです。メディアで見聞きしたことを鵜呑みにせず、まずは可能な限り多方面から情報を得る。そうすれば、現実に起こっていることの核心を見つけ出すことができるのですから。 

投資をやっていると、歩みを止めることはできません。常にもっと多くのことを学ぼうとし続けなければならないのです。 

政治家が余計なことをしなければ日本経済は自然に回復します。年寄りの政治家たちがいずれ死んで世界をよく知っている若い人たちが出てきます。そうすれば日本はよくなります。 

「他人のために正しい行いをする」というのは父からの教えです。「懸命に働く」というシンプルな教えとともに、私の生き方の土台になっています。 

バブルはいつも同じサイクルをたどる。相場が安い時は、割安をねらって一部の人が買いにくる。相場が上がり始めると、ファンダメンタル的に良いとかチャート的に良いとかいってさらに多くの人が買いにくる。次の段階になると、上がるから買うということになる。そして最後に魔法の段階に到達する。人々はヒステリーのように買いたがる。相場は永遠に上がり続けると思うからだ。 

違う国を見て視野を広げることも大切。そして外国に行くなら、旅行者として観光名所を見るだけでなく、その国の人々がどういった歴史を背景に、どんな生活を送っているのかも学んでほしい。学ぶことはただの旅行よりもずっと楽しいものだ。 

相場のポイントは、変化が起きていること、そして、それが一般に認識されていないこと。安く買って高く売れる物を見つけ出すということは、まだ誰も気がついていないコンセプトやまだ発見されていない変化を先取りするということだ。 

若いころは、自分の全ての時間を仕事に費やしていた。恋人も家族もつくらず、遊びにも行かなかった。自由な時間よりも成功が大事だった。結果として、成功して得たお金で私は早期リタイアし、自由な時間をいくらでも使えるようになった。もちろん、価値観は一人ひとり違うし、どうすべきかは自分で決断すべきことだ。早期リタイアすることより、25歳で子供をつくったり、女性と付き合ったり、ベースボールの試合を見に行くことの方が大切なのであれば、そちらを選べばいい。しかし、成功したいのであれば、多くの時間を仕事に費やした方がいいだろう。 

数字や資料を読み、その会社や国のことについて徹底的に調べる。それが面倒なら投資なんてしない方がいい。調査するうえで、情熱はとても需要な要素です。粘り強さに加えて、情熱がなければ成功はできないでしょう。 

「観察」を重視するスタイルは、若い時分に空売りで大失敗したことが深く関係している。あるとき、市場の暴落を予想して空売りを仕掛け投資資金を3倍にしたんだ。有頂天になり、その後も上昇を待って空売りをしたんだが、今度は大負けして、資金の大半を失うことに。企業の財務や業績が悪くても株価は上昇することもあるし、その反対だってある。市場では予測がつかないクレージーなことが起きると痛感させられたよ。だからこそ常に観察することが大事なんだ。 

たとえばトヨタ自動車について調べるなら、フォードや日産からも話を聞いて異なる視点に触れる。競合相手のことになると、とかく人は饒舌になるので思わぬ収穫があります。 

投資家として成功したいなら、多くを学ぶことだ。単に知識を増やすだけでなく、正しい考え方を身に付けることが大切だ。投資だけでなく、君の人生にとっても大いに役立つだろう。 

自分で調べた会社の株を買いなさい。さもなければ、家で映画を見ているほうがいい。幸運は、常に努力を怠らない人のもとへ訪れる。 

メールは相手が誰であっても、できるだけ早く返事を出すようにしています。私の返信が相手にとって、何かしらの手助けになればいいと思っているからです。大切な人のメールはもちろん、それほど親しくない人に対してもすぐに返信することを心がけています。後々どこで関わることになるかわかりませんから。2人の子供たちにも、コンタクトしてきた人にはすぐ返事をするようにと教えています。 

賢明な投資家であるためには、自分自身で経験し、自分の頭で考えることです。だから私はテレビを観ません。若い人はインターネットに依存していますが、ネット上の情報で世の中を理解したと感じている人の視野は狭い。投資で成功したいのなら、それを心にとどめて、自分の眼力を磨いてください。 

哲学は、投資家にとっても大きな武器になる。私は英オックスフォード大学で哲学を学んだが、非常に抽象的な問いを絶え間なく投げかけられ、苦労した。しかしこのおかげで、私の思考力は大いに鍛えられた。 

世界は常に変化してきたことを理解し、将来を見通せるようになるために、歴史を学ぶべきです。どの年でもいいから選んで、それから50年後の世界は実際にどうなったか調べてみてください。驚くべき変化が起きたことに気づくでしょう。「やがてこうなる」と当時の人々が聞かされていたことは、50年経つとその通りにはならず、劇的に異なる世界になってしまった。 

おカネについて、全般的に言えるのは、シンプルに考えるということ。 

住まいの所有を勧めます。家を持てば、この先住む場所の心配をしなくてすむし、持ち家は安定資産ですから、自分の身になにか起こったときに頼ることができます。同時に、万一に備えて生命保険などの各種保険に加入すべきです。こうして持ち家と保険を手にして初めて、他の方法による資産形成について学べるのです。 

今、どのような変化が起きていて、それがどうやってお金を生み出すかを考えることが大切です。 

長女にはとくにお小遣いは渡してはおらず、働いてお金を得ることを教えています。部屋の掃除や身の回りのことをやらせるたびに、お金を渡し、ブタの貯金箱に貯金させます。欲しいものはそこから自分で買わせています。 

世界中のどこでも、元々投資が得意なんて人はいない。生まれながら投資の直観力が優れているなら別だが、少なくとも私はそうではない。そこでお勧めするのは「自分が知りつくしている分野に投資する」ということだ。 

個人投資家は、政治的な好みに引っ張られることなく、その国や指導者の意向を、冷静に合理的な目で眺めて欲しい。それが、投資で成功するための秘訣だ。 

政府が何かに多大な投資をしているときは、それによって儲かる人たちが存在することを意味します。たとえば今、中国では大気汚染が深刻で、政府は環境の改善に多額のお金を使っています。だから必ず、このビジネスで儲ける人が出てくるのです。どんな人たちがお金を儲けるのかを見極めることができれば、あなた自身も彼らと関わって利益を享受することができるでしょう。 

常に各国の中央銀行の動きとは正反対の方に賭け、現実世界に賭けるべし。 

本当にポートフォリオを分散させたければ、必ず商品を入れておくべきだ。商品投資は、株の下落相場やひどいインフレに対してだけでなく、深刻な不況に対しても有力なヘッジ手段となり得る。 

投資するなら自分がよくわかっているものを選ぶこと。他人が持ちかける耳よりな話を鵜呑みにすると、おそらく損をする。 

私はお金で自由を買いたかったのです。会社勤めをしていたら、なかなか思うように自分のやりたいことを実現できない。私の目標は、人生でやりたいことのできる自由を手に入れることであり、そのためにお金を稼いだのです。ですから、いまでもやりたいこと以外のことにはお金をほとんど使いません。 

私は人生を楽しむ自由を手に入れたかった。人生は短い。遠くまで行け。そして深く考えよ。まず最も大事なことは、殺されないようにすること、二番目が人生を楽しむこと、三番目は世界を知ること。それがわたしのプライオリティです。 

私は常に、投資で成功したければ学や歴史を学ぶべきだといってきました。いつの時代も根本的な部分で世界には何も新しいことなど起こっていません。過去に成功しえなかった政策というものは、時をおいてもうまくいった試しがないのです。 

私は決して優秀な学生ではなかったから、できる限りの知識を得たと思える瞬間まで、勉強の手を緩めないと決めました。仕事をやり続ける、学び続けるというのは、狂気と紙一重ともいえるくらいのこだわりです。別の言葉に置きかえるなら「粘り強さ」でしょうか。 

投資で失敗する人には、ふたつ特徴がある。ひとつは「知らない分野に投資する」こと。未知の対象にお金を投じるなんて私ならできないね。そしてもうひとつは「大衆に流されること」。大抵の人は価格が上がっているときに買いたがるけど、それだと滅多に勝てない。いわゆる「有力情報」には耳を傾けないこと。それで行動するのは大衆だ。 

世の中には、とても頭がいいのに成功していない人たちがたくさんいます。容姿端麗でも、才能に恵まれていても、学歴が高くても、まったく芽が出ない人がいる。成功するのは、粘り強くやり続けられる人だけです。だから諦めてはいけません。 

学校でいい成績を取ることが人生で必要なわけではない。成績の悪かった多くの人が、人生では大きな成功を収めている。 

投資をすべきなのは、目の前にチャンスが転がっているときだけだ。それ以外の大半の時間は、何もしなくていい。銀行にキャッシュとして置いておけばそれで十分だ。いつでもマーケットに飛び込まなければいけない、というのは良くない考えだ。 

天井知らずで上がり続けるものなど存在しません。 0

中国には問題も多いが、米国も日本も問題を抱えながら成長してきた。歴史的な視点で大局を掴むことが大事だ。 

投資には企業のお金の流れを把握することが欠かせない。その企業の財務状況を正しく知るためには数字に強くなければならない。もしあなたが数字に弱ければ、強くなるまで投資をするべきではない。最終的に投資するかどうかを決めるのは数字なのである。 

娘たちには6つの貯金箱を持たせ、米ドルやユーロなど様々な国の通貨を貯めさせている。それぞれが影響し合っていることを学んでもらいたいからね。

私は保有銘柄の名前を言わないことにしている。なぜなら、私が銘柄名を言うと、それを他の人々も買ってしまい、お買い得ではなくなってしまうからだ。結果的に、私の話を聞いた人も「買わなきゃよかった」ということになりかねないからね。

大事なのは、自分が詳しくない分野に決して投資しないことだ。そんなことをすれば、将来的に損をすることがほぼ保証されてしまう。

投資で成功することは、それほど簡単なことではありません。ですが、自らの頭で考え、調査し、よく理解しているものに投資することが成功への近道だと思います。

すべての人に助言したいのは、海外にも資産を持つことです。日本は安泰であると信じたいでしょうが、いつなにが起きてもおかしくない。旅行で行ったことがあるとか、親しみを持てるとか、どの国でもいいので海外での資産運用を検討してください。これこそが本当に自分を守るための保険であり、お金を増やす手段。

それぞれの国では、人々の暮らしぶりを観察するようにしています。そこから「何か」を感じ取るのです。街を歩いているときも、私はそこで「何が起きているのか」に気を留めます。行き交う人の洋服に注目し、いまその国でどんな流行があるのだろうか、といった具合です。ピンとひらめいたら、その洋服に関わる会社の株式などを調べるのです。

大金を手に入れたいなら分散投資に抗うべきだ。投資は分散すべきだとアドバイスを受けることが多いだろう。しかしそれでは破産はしないものの、大金も手にできない。

どの投資家も、自分がよく理解しているものに投資すべきだ。私や他の人の意見を聞くべきではない。意見を言っているのが、日本経済新聞の紙面やテレビ東京の番組に登場している専門家やニュースキャスターであってもだ。

私の一番の投資対象は二人の娘たちです。多くのお金を残すのではなく、自力で人生を切り開いていける女性に育てることができたなら、自分はすべてを失っても構わない。

長く繁栄し続ければ、その間には失敗もあるものだ。米国は20世紀に最も成功した国だが、その間には大恐慌もあったし、恐ろしい戦争もあった。こういった混乱を経て、米国は大成功を収めたのだ。

何かしらのアイデアや、いま直面している課題の解決策などが最もひらめきやすいのは、朝エアロバイクに乗っているときです。朝は頭が働き、心がクリアになります。何かを決断するのに最適な時間帯だと思います。睡眠をしっかりとり、思いついたアイデアを一晩寝かせることはとても重要だと思います。

冒険しないと、つまらない人生になってしまう。

子供のころ祖母から「仕事をやり遂げるためには忙しい人に任せなさい」と教わりました。本当に忙しい人よりも、実は暇な人の方がいつも時間がないと言っているものです。要するに、忙しくない人というのは怠惰で時間管理能力が低いのです。

じつは、商品と株の強気相場は交互にやってくるのです。つまり株式が上がれば商品が下がり、株式が下がれば商品が上がる。それが18年から20年周期で巡ってくることは、過去をさかのぼれば明らかです。

利益率は高いほうがもちろんいいが、低いからその企業の調子がよくないということには必ずしもならない。過去からの推移を調べたうえで、利益率の上下が激しく、現在の利益率が低い状況にあれば、投資すべきだと判断する。利益率が上がり、株価が上昇する可能性は高いからだ。

中国人は朝から晩までよく働く、そればかりか収入の30%以上を貯蓄や投資に回す。それに引きかえ私たちアメリカ人はたったの1%だ。中国経済の成長が米国経済よりも速いのは、彼らがよく働き、よく貯蓄するからなのだ。

投資家として成功したいなら、投資の神様といわれている人々の話を聞くよりも、歴史や哲学を学んだほうがいい。そのために欠かせないのが読書です。歴史書や哲学書から歴史的教訓に学び、ものごとに対する洞察力を磨く。そうすれば大局をつかむことができるし、将来の変化も予測できる。歴史は繰り返すのです。

大事なのは得意分野を作ることなんだ。ファッションやスポーツなど、誰にだって詳しいジャンルはあるはずで、そういう業界や企業のリサーチから始めればいい。業界で起きている変化に気づき、チャンスと確信できるようなら投資する。自先の株価上昇を見逃したからってどうってことはなく、ここぞというタイミングに知っている分野で勝負するんだ。これならウォール街だろうが東京市場だろうが、他の投資家を出し抜くことは可能だ。

世界には、頭脳明晰であるにもかかわらず、成功しているとは言いがたい人が少なからずいます。友人の中にも勉強はできたのですが、何事もすぐに諦めてしまう人がいます。優秀だったはずの友人は、やるべきことを途中で投げ出してしまい、結果、成功を収めることができませんでした。成功のためには何よりも「忍耐」と「粘り強さ」が重要なのです。

嫌われ者を安く買えば儲かる。

私は投資家として常に、「今、ベア(弱気)なのは何か?」を考えることを怠らなかった。世間が強気相場に陶酔しているときに、忘れられているものに注目することで、私は成功してきた。

自分で理解できるものだけを買えば、少なくとも損をすることはないだろう。人の言うなりに投資をして大損するのと、自分で考えて損も得もしないのとどちらがよいかよく考えて欲しい。分からなくなったら専門家に頼らず、窓の外を見てよく考えるんだ。

70年代にジョージ・ソロスと立ち上げたヘッジファンドが成功したのも、ほかの人が目もくれないようなところに投資したからです。当時はまだ、たとえば日本に興味を持つ投資家は非常に少なかったのですが、二人とも海外に目を向けていました。空売りもやっている人はほとんどいませんでしたが、私たちは積極的に行いました。今振り返ると、多額の借り入れがあっていつ倒産してもおかしくなかったのですが、投資先の選択が正しかったので利益を得ることができたのです。もし間違っていたら、一日ですべてを失っていたでしょう。

「どれくらいの時間を投資に費やしているのか?」とよく聞かれるが、1日に決まった時間を使っているわけではなく、すべての時間が私にとって「観察」の時間だ。投資で重要なのは「変化」をつかむことだからだ。例えば、旅先で現地の人に色々と質問したり、窓から街の様子を観察したり。時には娘たちの話にも耳を傾け、何に興味を持っているか理解しようと努めている。

私はもともとテレビを観ません。なぜ多くの人がテレビを観るのかがわかりません。シンガポールの家にもテレビは置いておらず、もっぱらBBC(イギリス公共放送)のラジオ番組を流しています。

どんな国でも、戦争が起きると「国のために戦うべきだ」と政府は嘘をつく。でも、私は娘たちにこう言う。「政府の言うことを聞いてはいけない。君たちは生きるべきだ。誰かのために戦う必要はない。ウルグアイでも南アフリカでも、どこへでも行き、生き延びるんだ。良い戦争なんて、ありはしない。国のために死ぬのも、大統領のために死ぬのもバカげている。もし、戦争になったら、君たちは逃げて、生き残れ」と。

上海はオズの国のように現れた。この街は私たちが生きている間に、21世紀資本主義のエメラルドシテイになるかもしれない。革命前の中国にはアジア最大の株式市場があった。私の考えが正しければ、いずれまたそうなる。

世の中には良くなる会社と悪くなる会社がある。マーケットの崩壊時には、良くなる会社も下がるが、悪くなる会社はそれ以上に下がってくれる。

いざという時の備えもすべきだ。向こう2~3年のうちに世界の金融市場で問題が起きる可能性もある。上昇はいつまでも続かないと認識し、世の中の動きに細心の注意を払って生きていってほしい。 

私は、その企業の利益率が高くても、借金がたくさんあれば長続きしないと判断し、空売りをする。

自力で学ぶことなく投資をしてはダメだ。

かつて、子どもが欲しいと思ったことはなかったし、子どもがいるということは哀れなことだと常々思っていた。しかし、完全に間違っていたと思い知 らされた。父親であることがどれほど楽しいか、とても語り尽くせないほどだ。おかげで毎日が楽しいし、私の両親や親御さんたち皆のこと、また世界がずっと よくわかるし、自分のこともまえよりもっとよく分かるようになった。まだ子どものいない人は、ぜひさっさと家に帰って、しかるべく励まれよ。

どのようなものかよく分かっていて、「これなら大丈夫」と確信が持てるものだけに投資すべきだ。それができなければ、銀行に預金した方がいい。資産を失うのは、他人の意見に従った時だからだ。

何もしないことが一番賢明という場合が時としてある。類いまれな成功を収めた投資家たちは、実は大半の時間をなにもせずに過ごしている。

哲学的な思考法を身に付けることで、世界で起きていることを冷静に、正しく理解できるようになる。

私は常々「税金だけのためにおカネの使い道を決めてはいけない」とアドバイスしている。米国では税制優遇の制度を利用するために家を買おうとする人もいるけれど、そういう考え方は間違っていると私は思うよ。

あなたが関心を持っている企業のCEOやその同業者がどういう媒体から情報を得ているかを知ることも重要である。彼らが読んでいる業界誌や情報にも目を通しておけば、彼らの次なる動きを読むこともできるようになる。

私は「株価が過去最高値を更新中」といった国には資産を投じない。不景気かつ変化が起きている国を狙っていて、日本ならインデックスや優良銘柄を買い、主に為替ヘッジをしている。

投資家として、投資対象を調べることは不可欠です。調査をもとにトコトン自分の頭で考える。わからないものに対して貴重なお金を投じるべきではありません。

伸びると確信できる投資先が見つかれば、そこに集中投資すべきだ。世界に満遍なく分散投資、といったやり方では、資産を守ることはできても殖やすことはおぼつかない。

投資家は我慢を知らなければならない。しっかり勉強した上で、投資するか、高過ぎるから買わないのかを決断しないといけない。

私がウォールストリートに足を踏み入れたころはひどい景気で、まるで掃きだめのようだった。しかし、私は利益を出すことができたし、やがてウォールストリートの景気はよくなり、今では誰もがそこを目指すようになった。 

成功する投資家は独立独歩で行動し、大衆に逆らう。それは難しいことだが、大衆が見過ごすような割安な投資対象を見つけられるようになれば、投資は上手くいくはずだ。勇気はいるけどね。 

私は、子供にはなるべく幼いうちから、お金について教え始めるべきだと思っている。8歳ならばもう始めるべきだろう。特に、「節約して、貯める」ことの大切さを教えるのは早い方がいい。小麦の先物取引を理解するのは、ずっと先でいいと思うけれどね。

肝心なのは変化を起こす「触媒」を探すことです。

景気の悪い業界だろうと、自分がお金をたくさん稼ぐ方法はある。そして、業界が置かれた状況は変えることができる。 

投資をするときは自分の得意分野、関心がある分野をつくることが重要だ。興味を持っていると関連情報については日頃から敏感になる。新商品が出る場合でもすぐに気付く。その商品が独自な商品かどうか、似たような商品があるかどうかも、関心を持っている分野であれば簡単にわかる。新聞や雑誌を読んでも関心があるものは必ず目にとまるからだ。新しい発明が起こった場合でも、それがどれくらいの価値があるかは自分が得意とする分野でないとわからない。

初めの頃の損から多くを学んだ。

退職金を投資して拙した人たちは、口をそろえてこう言う。「銀行員や証券会社の営業担当者に言われた通りの金融商品を買ったら損をした」と。そもそも投資は、自分の頭で考えてやるべきことだ。だから銀行や証券会社の人などに頼らず、自分で理解できるものだけに投資すべきなんだ。 

欧州の歴史をひもといてみると、非常に小さなことが、大きな戦争につながることがある。それは今、アジアで起こりつつあることによく似ている。小さな国同士のいさかいが、第1次世界大戦に発展した。1914年に「セルビアで戦争が起きるか?」という質問をしたら、多くの人は「セルビアってどこだ?」と聞いただろう。誰も、そんな小さな国に関心を払ってはいなかった。ところがすぐに、欧州中が戦火に包まれてしまった。6カ月後「なぜ、こんな戦争が起きたのか?」と考えたときにはもう遅かった。戦争は4年も続いた。 

自分で自分の進路を決めるべきだ。自分が大好きなことを仕事として選ぶべきだ。特にやりたいことが見つからないのならば、必死に探すべきだ。 

大きな武器になるのは思考法である。私はオックスフォード大学で哲学を勉強したが、そのときに抽象的な思考法を教えられ、ずいぶんと思考力が鍛えられた。

投資対象が見つからないうちは、観察とリサーチを怠らず、お金を貯めておけばいい。